研究内容


糖タンパク質、糖脂質、プロテオグリカンと呼ばれている複合糖質は、それらの生理活性や物性の神秘さに、近年、非常に多くの関心を集めてきている。これらの複合糖質中の糖鎖は、タンパク質、核酸に次ぐ第三の三大生体高分子と呼ばれ、多くの生命現象を司る物質として期待されている。しかし、それらの糖鎖構造を構成している種々の単糖や単糖自身に由来する多くの不斉中心および立体配置により、極めて複雑な構造を形成しているため、未だに謎のベールに包まれている部分が多い。最近の糖鎖構造分析技術の著しい発展に伴い、これらの糖鎖構造は秩序だって構成されていることが徐々に解明されてきた。しかしながら、そのように構造が明瞭となった糖鎖によって提示されていると考えられているユニークな機能については、依然として不明瞭である。我々は、これらの糖鎖に由来する機能の解明とさらに付加価値の高い機能性糖鎖材料の開発を目的として、主として有機合成化学と生化学的手法を用いた研究を行なっている。

 
 

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