TLC用発色液の調製法と用途


検出対象
検出試薬
試薬調製法
発色法
有機化合物一般 アニス―硫酸
(p-Anisaldehyde?Sulfuric acid?Methanol)
p-アニスアルデヒド(10 mL)をメタノール(85 mL)に溶解させ、氷冷下、濃硫酸(5 mL)をゆっくり滴下することにより調製する。調製した溶液は、冷暗所にて保存のこと。 展開済みのTLC版に、噴霧あるいはディップ方式により調製した溶液を塗布する。その後、ホットプレート上において、熱をかける。有機物のスポットが焦げてくる。背景は紫色から赤紫色になり、化合物によって、種々の色を呈することがある。
  リンモリブデン酸
(5% Ethanolic Phosphomolybdic acid)
リンモリブデン酸(12MoO3・H3PO4・xH2O)をエタノールに溶解させ、約5%の濃度に調製する。  展開済みのTLC版に、噴霧あるいはディップ方式により調製した溶液を塗布する。その後、ホットプレート上において、熱をかける。有機物のスポットが焦げてくる。背景は深緑色になる。
  ヨウ素
(Iodine vapor)
  ヨウ素蒸気下に薄層板を置くと、有機化合物のスポット部分に赤から茶の呈色が起きる。なお、取り出すと、発色が消えるので、直ぐにスポットをマークすること。また、蒸気の吸入は極力避けること。
アミノ基 ニンヒドリン溶液
(Ninhydrin)
ニンヒドリンをエタノールに溶解させ、0.7%の濃度に調製する。 噴霧後、ホットプレート上で加熱すると、アミノ基を含んでいるスポット部分に赤から紫色の発色が起きる。
二重結合 カメレオン溶液
(5 wt% aq. Potassium permanganate)
過マンガン酸カリウム(KMnO4)を蒸留水に溶解させ、5 wt%の濃度に調製する。 噴霧後、二重結合を含んでいるスポットが黄色に呈色する。バックは、濃い紫色なので、多少見にくいことがある。また、ホットプレート上で加熱すると、より呈色する場合もある。
ケトン・アルデヒド DNPH溶液
(2,4-Dinitrophenylhydrazine)
DNPH (0.4 g)を2M-HCl(100 mL)とエタノール(100 mL)の混合溶媒に溶解させ、調製する。 噴霧後、カルボニル基を含んでいるスポットが黄色に呈色する。また、ホットプレート上で加熱すると、ケタールやアセタールも発色する。
カルボキシル基 ブロモクレゾールグリーン溶液
(0.04 wt% aq. Bromocresol Green)
3’,3’’,5’,5’’-tetrabrom-m-cresolsulfonephthaleinを蒸留水に溶解させ、0.04 wt%の濃度に調製する。 噴霧後、カルボキシル基を含んでいるスポットが黄色に呈色する。遊離のカルボキシル基がおよそpH 4を示すことに基づく変色である。
共役系化合物 UVランプ   共役系の存在する化合物の可視化に利用する。特に、a,b-不飽和ケトンやベンゼン環を含む化合物の検出には有効である。

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